竹内源造

海を渡った左官

竹内源造は、明治19年(1886年)富山県射水郡小杉町三ケ(現射水市三ケ)に生まれました。
三ケは、江戸時代後期から左官業が盛んな土地柄で、源造の父も左官業を営んでいました。
源造は、父の下研さんに励み左官として腕を磨きながら鏝絵を習得し、芸術の域にまで高めました。

鏝絵とは、消石灰に牡蠣貝を焼いた灰、ふのり、すさを混ぜた漆喰を用いて鏝で描くものです。
源造の鏝絵の特徴は高肉彫りで、時には枠からはみ出す豪快さにあります。

源造は、帝国ホテル(初代帝国ホテル)の貴賓室や大連の朝鮮銀行大連支店(現中国商工商工銀行中山広場支店)など当時の日本を代表する建築物から、地元町役場、旧家の蔵、絵馬などと幅広い作品を残しました。