館長着任のご挨拶 (2025年7月1日)

7月1日付けで4代目館長に着任いたしました「東田 道久 (とうだ みちひさ)」と申します。よろしくお願いいたします。「小杉まちづくり協議会」の事務局長も兼務いたします。

前職は富山大学和漢研で准教授として和漢薬漢方薬の実験研究に従事しており、分野的には全くの畑違いです。そのため、このお話をいただいた際には、仕事が務まるか不安でしたので、2カ月間ほど「採用試験」も兼ねて「インターン実習」をさせていただきました。その間に関わった多くの方々が、地域愛にあふれ、また大変親切で、かつ本音で話ができる家族的やさしさにあふれていることに心地よさを感じ、いろいろ教えていただきながら本職を務めて行こうと決意し着任いたしました。

もとより私の場合は館長とは名ばかりで、竹内源造とその作品に関しても知らないことだらけです。小杉駅周辺地域も、以前から興味を持ってはいたのですが、本件をきっかけにいろいろ勉強させていただき、大変楽しい日々を過ごしております。この地域はもの凄く面白いです! 歴史と知性、伝統にあふれており、それをただ守り通すだけではなく、新たな視点を持たせて継承するために多くの方々が日々工夫を凝らしておられ、刺激的で楽しい仕事です。今まで竹内源造の事も含めてそれをよく知らなかった私が得た“驚き”みたいな事も今後伝えていけたらと考えております。もっともっとこの楽しい地域を多くの方々にも堪能していただければと思っております。

また、私は前職が研究者であったので、研究魂みたいなものがあります。竹内源造の鏝絵(こてえ) を研究対象にしておられる大学の先生も遠い他県におられるので、それらの方々や、「環境芸術学会」との連携も視野にいれて、もっともっと竹内源造を全国的にも知っていただくとともに、その貴重な作品が耐震工事などに伴って失われてしまうことが無いように努めていきたいと念じております。

畑違いの少し変な館長ではありますが、逆にその特徴を生かして、新たな視点で「竹内源造とその記念館」の存在価値を積極的に高めていけたらと思っているところです。叱咤激励のほど、重ねてよろしくお願い申し上げます。

略 歴

1960年富山市生まれ。富山市立柳町小学校、冨山大付属中学校、富山中部高校、富山医科薬科大学を卒業した生粋の富山人。富山弁が標準語! その後、札幌で6年半過ごし、1991年に薬学博士(北海道大学)を取得、1993年に帰富後は一貫して冨大和漢研に教員として勤務し、2025年に退職。趣味はクラシック音楽鑑賞。サンスイの超古い真空管アンプを核に、絶品のオーケストラを部屋に構築、過去の名指揮者との対話も日々楽しんでいる。射水市戸破在住。

 

【参考資料】竹内源造記念館歴代館長

初代:H26~R3年度:前田 二三夫

二代目:R4年度:杉本 一幸

三代目:R5, 6年度:稲垣 一成

四代目:R7~ :東田 道久